- 駒が舞う -
1972年(昭和47年) 17〜18歳の時、週刊少年サンデーで連載された作品。主人公:桂駒吉が将棋少年日本一を目指す物語。
「駒が舞う」は、私のはじめての長編です。高校時代に構想を練った作品で、主人公:駒吉に たくして、少年のはげしい生き方を描いてみたつもりです。
舞台にした京都、大阪は、 私の育った所なので、まわりの人々の人情などは、わりと素直に描けました。
それでもふだんはぼんやり見ていた京都市内を、東山に登ってもう一度眺めたり、 駒吉が住む二階の下宿のモデルを探して南区を歩いたり、
また対局場にする場所の選定のため、あらためてお寺を歩き回ったり、取材の思い出がかなり町の中に残った作品です。
(大島やすいち)